おはようございます。

(一社)全国古民家再生協会 岡山第一支部の

支部長の正田(まさだ)です。

 

シリーズでお届けする

古民家の選び方_その3

 

最近、倉敷での町おこしの関係もありますが、

『空き家古民家の購入や選び方』についてよくご質問を受けることがあります。

そうなんです。

古民家ブームで、住まれている古民家だけでなく、古民家の購入を真剣に考えられている方より

本当にこの古民家を購入して大丈夫か迷っています、、、、。

建替えするか古民家を残せるのか分からないんです、、、、。

古民家の断熱や耐震って大丈夫なんですか、、、、、。

古民家の予算は新築よりかなり高いんですよね、、、、。

 

というお声をよくお聞きします。

今回は、古民家の特徴についてお話しをさせて頂きます。

古民家の調査や相談にお伺いすると、

皆さん口をそろえて言われることが3つあります。

それは何でしょうか???

 

それは、下記になります。

1,暗い、

2,寒い、

3,使いにくい

 

何だか想像がつきますよね。

燦燦と光が降り注ぐ古民家を見たことあるでしょうか?

断熱バッチリ!暖かいな~という古民家みたことあるでしょうか?

動線バッチリ!寝室からもトイレが近いし家族のリビングからお風呂が近い!

古民家で見たことがありません。

 

どうしてでしょうかね?

前回に引き続き 2つ目の寒いについてです。

 

どうでしょう?

暖かくてしょうがない古民家はあるのでしょうか?

答えは

現代の古民家再生で暖かい古民家はあります。

 

しかし、既存にある古民家はかなり寒いものが多いです。

先日、お伺いした古民家での打ち合わせも家の中でこたつに入り、

外気温とほぼ一緒の気温のなか白い息を吐きながら打合せをさせて頂きました。

 

昔は夏を考え作られた古民家がほとんどだからです。

冬は家の中で、竈(かまど)や囲炉裏(いろり)など家の中で火を使い寒いのは何とかなりましたが、

夏の暑さは服の脱ぎようもなく、限界がありました。

そのため、夏をいかに涼しく過ごすかが家づくりのポイントだったようです。

今ではクーラーや冷蔵庫もあり快適に過ごせますが、、、、。

 

そのため土壁は夜に冷やし、建具も隙間があり庭に面してオープンでかなり風通しが良い古民家が

多かったと思います。光が壁の一部から漏れている、、、そんなことも多くあります。

 

現代の古民家再生では、断熱性の肝となる窓回りえお高性能サッシへの交換や、床や壁への断熱材の敷設

そして、屋根は瓦交換がある場合は屋根の外側に、屋根を葺き替えしない場合は部屋内から断熱材をいれ

るなどすると、かなり断熱性があがります。古民家再生された方は皆さんかなり暖かくなりました!

とかなり喜ばれています。

 

古民家の欠点である寒さ。

私たちの技術でしっかり暖かい古民家にさせて頂きます。

もし古民家を選ばれる際は、窓回りの状態や屋根の状態などどこまで断熱リフォームが出来るかなどを

少し考えて古民家選びをされると良いかと思います。

暖かい古民家で、次の世代に引き継いでいきます。

 

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(一社)全国古民家再生協会 岡山第一支部

支部長 正田順也

 

(一社)全国古民家再生協会 中四国担当理事

(一社)全国空き家アドバイザー協議会 岡山県倉敷支部 事務局長

下津井sea village project  事務局長

しもついシービレッジ(株) 専務理事

児島商工会議所 建設部会 部会長

しもついむすびさんかく屋 営業部長

 

多くの古民家再生実績と官民連携での数々の空き家の利活用の経験をもつ。建築士・宅建士・古民家・空き家と総合的な解決支援を得意とする。最近では古民家の調査から利活用などの提案、町おこしでは古民家を移住者施設に改装や地域の古民家を守りながら啓蒙活動を行う。